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2008年6月

2008年6月19日 (木)

060502.サントリーニ島

札幌は雪が降り、冬に逆戻りだというニュースが流れた。熱海が震度5の地震に揺れたという情報も美子さんから得たが、未確認である。阪神が阪急と窮余の一策で阪急ホールディングスに合併。村上ファンドからの提案書を開封することなく、両社は合意に至ったようだ。

 

3000あるエーゲ海の島だけで、ギリシャの国土の20%を占める。今日からエーゲ海を周遊するクルーズが始まった。

7時、ミロのビーナスが発見されたというミロス島を船は回遊してくれた。

 

八点鐘コメント『ミロス島の南側から、北岸の沖2海里(37km)を北に向けて航行中です。正面に、キモロス島がうっすらと見えます。天気予報では、北風から南風に今後変わるので、暖かくなることを期待しています。エーゲ海と言いますのは、南にクレタ島、東にトルコ、そして西から北にはギリシャ本島とマルカラ海を結ぶ海域をそう呼んでいます。

エーゲという意味は、諸説ありますが、島を突然襲うにわか雨の「エイキス」からだとか、アマゾンの女王「エーゲ」だとかも言われています。

今日は、ミルトア海の中心にある、キクラデス諸島を周遊します。特にデロス島を中心とする円形に島々が連なっていますが、元々陸地だったところが、地震と地殻変動で陥没して出来上がったのです。

天気は晴れ、風は北北東9m、波の高さは05m。速力165ノット。夕方には、サントリーニ島を周りながら、デッキディナーを予定しています』

 

Photo Photo_3 ドルフィン・ホールは、毎晩ボウル・ルームに変わる。ダンスを楽しむために、どっしりした椅子は、スタッフによって取り払われている。朝、講演がある日は、再びスタッフが、その椅子やテーブルを並べる作業がある。

Dscf0753 Dscf0754 シノフス島を通過した辺りの930分から、井上靖夫先生の講義「西洋美術史1、ギリシャ美術」がドルフィン・ホールで始まった。デッキゴルフメンバーの大半がこれを聴くため、デッキゴルフのプレイ開始は1030分からに延期した。

 

シロス島に向かう中で、船尾はプロムナードを抜けてくる風の道になり、腕を揺らす強い風がスティックの正確度を鈍らせていた。昨日よりも、温度が下がっていることが判る。ゲームは時間切れでドロー。すっきりしないままに昼食となった。


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サントリーニ島は、フェリーの出入りが激しい湾400mまで接近し、360度旋回してくれた。Dscf0758Dscf0768 ここは遺跡がない代わりに、白い家と風車で観光客に人気の島である。ビーチもあちこちにあるらしいが、ゲイの訪れる島としても有名である。 島を結ぶフェリー、ジェットフォイルの双胴船の腹に大きな「ヴォーダフォン」のロゴが入っていた。やはり、海外にはあったのだ。昨年、ある会議で船体を広告媒体にしてしまおうと提案していたのだが、ギリシャで、これを目の当たりにしたことになる。ミコノス島で確認できただけでも意味があった。

 

高嵜さんが食事中にこちらの席に歩み寄ってきた。「昼から再戦しよう」。やはり、みんな釈然としない、中途半端な気持ちだったのだ。

エーゲ海クルーズをしている中で、あえてデッキゴルフをするとは、なんと、贅沢な旅であることか。

 

13時に集まった。じゃんけんの結果は、工藤、菅井、ミセス松田のアマゾネスを率いた高嵜さんにゴンチャンを加えた組と、山縣、菅谷、松田、萩原組が対戦することになった。

初戦は、余裕を持っての楽勝としたが、2回戦は、ジャンケンの結果、先攻白組に菅谷さんが入り、対する赤組へは菅井さんが来た。二人の入れ替わりだった。まだまだ慣れてはいないはずの白組のゴンちゃんが、うまく飛び出したのには驚いた。僕は1,2,3番まで順調。菅井美子さんが4番ホールで餌食となる。僕が周囲をアウトにすることで、敵からの邪魔を無くし、山縣さん、菅井さんの3人で互いに連携しながら4番をクリアして、5番ホールへと向かう。

菅井さん5番を終えて、最終ホームに向かう。僕も権利玉となったが、山縣さんを上げたいとサポートする間に、松田サエ子さんがドボンされてしまった。菅井さんが松田さんを助けようとして自爆でドボン、その上、僕もドボン。なんと味方3人が連続してドボンと言う最悪の事態になった。5番ホールへ向かう山縣さんが、救援に戻る。順次互いに救出され、再度山縣さんの5番ホール入りのサポートに向かう。その間に菅井美子さんにゴールをしてもらう。この時点で、すべて権利玉となってしまった敵は、最終ゴールに集結し始める。我々の山縣さん、松田さんが5ホールを終えて最終ホールに向かった時は既に遅かった。

ゴンチャン、工藤さんが上がり、山縣さん、高嵜さん上がり。松田さんが上がる。最後は、菅谷対萩原の一騎打ちとなった。しかし、1手ミスで負けた。通算1763引き分け。

 

船は、イオス島を左に見ながら、バロス島とナクソス島の海峡をサントリーニ島に向かっている。

Dscf0752デッキゴルフをしていても、いつものように汗ばむことはなかったが、しかし顔や首筋にベタッとした潮風が張り付いているようだった。 荘輔さんは、ひとつ上のデッキで、工作中だった。モルジブの無人島で拾ってきた小枝を黙々と削っていた。

シャワーを浴びて、長袖でデッキに出た。船はサントリーニ島のカルデラ湾に入ってきた。飛鳥Ⅱは、この島に上陸していったはずだ。

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フライングデッキに上がってくる船客が増えた。断崖絶壁の上部にあるフィラの白い街を見ようと、手に、手に双眼鏡を持っている。3年前は、デッキランチをしながらの時間だった。あの時は、一面に立ちこめていた霧が、食事の終わりかけたとき、急に舞台の幕を引き上げたかのように、山上の白い家々が浮かび上がった。神が仕掛けたのだと口々に喜んだほどの自然の力が演出された。

今回のデッキディナーは、サンセットに時間を合わせている。実は、にっぽん丸で、これが初めてのデッキディナーとなった。フィラの白い街を見て、夕陽に染まりながら、夕食とは、映画のワンシーンのような贅沢さである。

しかしながら、船は風を受けて、操舵室は船体の位置を安定させるのに苦労しているようだ。箸封筒やナプキンが飛ばされたり、揺れでビール瓶が倒れたりでは、せっかく趣向したディナーが興ざめる。カルデラ湾に入ってしばらくは、旋回することで船客にシャッターチャンスを与えつつ、徐々にディナーの背景を創りあげている。

スポーツデッキという一堂が会食できる広いスペースを持っているのも、にっぽん丸の良さだ。しかし、今夜の食事は混んでいる。

Dscf2550 ダイニングでは、セカンドシッティング制を採らないでも一堂に食事が出来たのは、奥の左右の小部屋を使ったことや、船客によるずらした食事の取り方で巧くこなしてこられたからだが、今夜はサントリーニ島の移りゆく時間を楽しませるために、スポーツデッキに座席数を創るレイアウトにしたからだ。

 

「今晩は、僕の奢りだからじゃんじゃん飲んで」と高嵜さん。すかさず言った。

今晩は、飲み物もフリードリンクである。「なら、食事のほうは僕が持ちまあす。好きなだけたっぷり食べてくださいよ、シェフにはよく言いおいてありますから」

料理はバイキングである。

Dscf2548 そう言ったものの、僕にとってバイキングの日は、減塩調理された特別食は出てこない。困るのである。鮪のカマも醤油味である。サンドイッチにはハムが挟んである。なるべく素材だけのものを選ぶしかない。何本かの串揚げを皿に取るくらいだった。生野菜はカリュウムがあるから避けることになる。果物のデザートは、柑橘類にしておく。食べるものがないからといって、夜食はなお拙い。塩味醤油味のものが多いからだ。

妻は缶ビールを、僕は有料のお湯割り焼酎だ。デッキの上は案外寒かった。セーターの人も、皮コートの人もいた。妻は酔いが回ったのかご機嫌である。エリーを見つけてきては、一緒に写真を撮ってくれといい、東さんのテーブルに出掛けて、阿刀田さんと一緒の写真を撮られている。ハイテンションになっているように見える。

あちこちで、椅子から腰を上げている。寒いので引き上げていくのだ。そこへキャプテンのアナウンスが響いた。

 

「本日のフルコースは、まだ終わっていません」

足が止まった。ざわめきが起こっている。

「サントリーニ島のサンセットを、デザートに用意いたしております」

なるほど、なるほど、粋なコメントである。ざわめきは、拍手に変わった。Dscf0834

「是非、操舵室か、8階のサンデッキでご覧ください」

 

 

白い家々が赤く染まっていく様は、神々しくも思えた。

 

本日の夕陽は、下部に霞がかかっているようで、グリーンフラッシュは期待できなかったが、船長は、カルデラ湾の中を、船足を落として3時間もその光景をじっくりと見せてくれた。シャッターの音が聞こえるだけ。船客は、デッキの手すりにもたれかかりながら、言葉を失っていた。ただただ、自然の彩る景色の変化をじっと眺めていた。

 

明日は、ギリシャのピレウスに入港だ。

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